皆様こんにちは!
生活相談員・機能訓練指導員の林島です!
新年のご挨拶が遅くなってしましましたが、
本年もデイサービスセンター健康の杜をよろしくお願いいたします!
2020年最初のブログは「ヒートショック」についてお話したいと思います。
ヒートショックとは・・・
近年よく耳にする言葉ですが、一体どのようなものかと言いますと、
急激な温度変化によって血圧が急上昇、急降下して起こる現象です。
入浴中の死亡事故はなんと交通事故の約4倍になるとの報告もあります。
全体の約半数が12月~2月で特に冬場にかけて多く、その原因のほとんどがヒートショックと言われています。
ヒートショックと聞くと、高齢者が注意するものというイメージがあるかも知れませんが、
子どもや若い人でも起こりえるものです。
「ゾクッとする」それもヒートショックです。
暖かい部屋から寒い廊下などに出た時、「ゾクッ」っと震えた経験はありませんか?
実はそれも「ヒートショック」です。
女性には冷え性の方も多いですが、身体が冷えたままお風呂に入って
手足がビリビリ感じた事はありませんか?
それも実は身体が発する危険信号です。
ヒートショックはもっと身近にある事を知っておいていただけたらと思います。
ヒートショックの原因は?
ヒートショックとは急激な温度変化により、体が受ける悪影響のことです。
暖房の効いた部屋から、浴室・脱衣所・トイレなどの暖房がない場所への移動など、
温度変化の激しいところを移動すると、体が温度変化にさらされ血圧が急変します。
それをヒートショックといい、最悪の場合脳梗塞や心筋梗塞などの深刻な疾患につながる危険性があります。
ジェットコースターや乱気流のような血圧の乱れが短時間で起こります。
高齢者や心臓疾患がある方は、より危険だということが分かるかと思います。
しかし、寒い冬にお風呂は欠かせませんよね。
安全にお風呂を楽しむポイントをご紹介いたします!
☆安全にお風呂を楽しむポイント☆
①家族に「お風呂に入ってくる。」と一声かける
お1人暮らしだと出来ませんが、ご家族や同居人がいる場合は、お風呂に入る前に一声かけておいて下さい。
声を掛けられた相手は、気にしていないようでなんとなく気になるものです。
「今日は長いな」という”勘”が働くのも、そういう時です。
発見が早く早急に対処して死亡を免れたというケースもあります。
いつもより長いなと思ったら様子を見に来てもらう、それが大事です。
また、ご家族が近くにいない場合は入浴前と入浴後に連絡をするのも良いと思います。
ご友人同士で入浴前と入浴後にお電話をしているというお話を聞いたことがあります。
②脱衣場や浴室を温めておく
震えて鳥肌が立つほど寒い脱衣所・洗い場から温かいお湯に浸かったり、
充分ポカポカに温まった体で寒い脱衣所に出たりすると、温度差で立ちくらみがしたり、
心臓に負担がかかって心筋梗塞などで倒れて溺れてしまう場合があります。
衣服を脱いでも寒いと感じない程度まで、ヒーターや電気ストーブなどで脱衣所を暖めておきましょう!
また、1番風呂に入る場合は浴室も暖まっていません。
服を脱ぐ前に、あらかじめお風呂のふた開けて蒸気を立てて湯気を充満させ、バスルームの気温を上げておきましょう。
追い焚きがないお風呂の場合はお湯が冷めちゃうのは困りますので、シャワーで壁や床にお湯をかけて湯気を立てておいて下さい。
それだけでお風呂場は暖かくなります。
浴室暖房乾燥機がある場合は、扉を開けて暖房をかければ脱衣所も暖まります。
洗面所(脱衣所)とお浴室の温度差を少なくする事が大事です。
③41℃以上のお湯と長湯に注意!
熱いお湯に浸かると血圧が一気に上がり、そして数分後には急降下します。
その時血圧が下がりすぎると、意識障害を起こしたり失神する場合もあります。
風呂で眠くなってぼーっとしてしまうのは、
気持ちよくてではなく意識障害を起こしていた可能性があります。
ついうたた寝してしまうのは、疲れているからではなく失神していたのかも知れません。
他にも冬場の熱いお風呂には「熱中症」や「脳梗塞」「急性心筋梗塞」などの病魔も潜んでいます。
体がピリピリするくらい熱いお風呂が好きな方も、ちょっとぬるいかな?程度にして下さい。
お風呂上がり、ポカポカを持続したいのなら入浴剤を使ってみては如何でしょうか?
④急に湯船から立ち上がらない
体が温まったところで勢いよく立ち上がるのは危険です!
お湯から立ち上がると、血圧が急に下がってしまい大変危険です。
湯船の縁や壁に手をついて体を支えながら、ゆっくり立ち上がって下さい。
お風呂から上がる時、くらっと立ちくらみを経験した方も多いかと思いますが、
それは「のぼせた」だけではありません。
せっかくのお風呂ですから、最後までのんびりして下さい。
ヒートショックを知って、お風呂を楽しんで下さい♪
最近では、浴室乾燥機や寒くないバスルーム作りのお家が増えましたが、築年数の経った家屋など、まだまだ寒いお風呂場は多いです。
まずは、寒暖差をなくす事が重要です。
離れて暮らすご高齢の家族や、一緒に暮らす家族と冬のお風呂対策・ヒートショックについて話し合ってみて下さい!